マンションの売却期間はどのくらいかかる?早く売るためのコツを解説

2023.06.20

マンションの売却を検討する際、気になるのはいくらで売れるかということと、どれくらいの期間で売れるかということではないでしょうか。とくに、売却後のスケジュールが決まっている場合などは、どれくらいの期間を目安にして計画を立てればいいのか、ある程度確定したいでしょう。また、売れ残りを防ぎ、なるべく早く売るためにはどう工夫すればいいのでしょうか。

この記事では、マンションの平均的な売却期間と早く売るためのコツについて紹介します。

マンション売却期間は平均5ヵ月

マンション売却期間は平均5ヵ月
マンションを売却する際、物件の売り出し情報を市場に公開する適正期間は、物件の状態や立地、不動産市況によって変動しますが、一般的には3か月程度が目安と言われています。

実際にはこの3か月以外にも、売り出す前の準備期間が約1か月、成約後に引き渡しまでの期間が約1か月かかりますので、全体としては5か月程度かかるものと考えておくとよいでしょう。

マンション売却の流れ

マンション売却の流れ

売却はどのようなスケジュールで進んでいくのか、仲介で売却する場合の全体の
流れを見ていきましょう。

ステップ1:仲介業者に査定を依頼

まずは、仲介業者に査定を依頼します。なるべく複数の仲介業者に依頼して、査定額を比較してみましょう。査定額の提示を受けたら、売却相場と比べて適正な価格かどうか、または査定の根拠や売却のプランは明確か、取引実績が多く信頼のおける業者なのか、じっくりと検討しましょう。

ステップ2:仲介業者と媒介契約を結ぶ

依頼する仲介業者を決めたら媒介契約を結びます。これは、仲介業者が物件の販売活動をすべて代行するかわりに、売買契約が成立したときには成功報酬(仲介手数料)を受け取るという契約です。媒介契約は、物件の売主と仲介業者の間で締結され、売主は仲介業者に物件の販売を依頼し、仲介業者は物件の広告や見学手配、価格交渉などの販売活動を行います。売買契約が成立した場合にのみ、仲介業者に仲介手数料が支払われるため、成果が出ない場合は報酬を受け取ることはありません。ここまでの準備期間はだいたい1週間から2週間程度と見積もっておくとよいでしょう。

ステップ3:販売活動を始める

こうしていよいよマンションを売り出すことになりますが、販売活動期間中は、担当者とこまめに連絡を取るようにしましょう。これは予期せぬ問題が発生した場合や改善の必要がある場合に柔軟に対応できるよう相談し合うためです。内覧の希望があれば、実際に購入希望者に室内を見てもらうことになります。そのときになって慌てることのないよう、不用品の片づけや掃除など前もって準備しておくことをおすすめします。

マンションは大きな買い物なので、購入希望者が決断するにも時間がかかります。また、近年のマンション価格の高騰により中古マンションの売り出し価格も上昇したため、希望者が購入を決断するまでの時間は長くなったと言われています。価格が高騰すると、購入者はより慎重に物件を検討し、競合物件との比較や価格交渉を行いたいと考えることが多くなるためです。

ステップ4:売買契約を締結する

買主が見つかり、売買契約を結んだら、次は引き渡しに向けての準備になります。引き渡し日は、売主と買主が話し合い、双方が合意した日程で設定しますが、売買契約の1か月後というのが一般的です。この間に、住宅ローンが残っている場合は完済し、引越しを済ませましょう。

ステップ5:決済・引き渡しを行う

引き渡し日当日は残代金の決済と名義変更に関する登記の手続きを行い、鍵を渡して完了となります。これにより、物件の所有権が正式に売主から買主に移転し、引き渡しが完了します。

マンションを早く売るためのコツ

マンションを早く売るためのコツ
マンション売却の一般的な流れを説明しましたが、必ずしも予測したとおりに事が進むわけではありません。なかなか売れず、売却まで1年近くかかってしまう場合もあります。そういう事態を避けるためにも、なるべく早くマンションを売却するコツを心得ておきましょう。

コツ1:適切な価格を設定する

売却期間を短くするコツは、何よりもまず適正な価格の設定です。周囲の売却相場よりも高いと、どうしても売れにくくなってしまいます。値下げを繰り返しながらずるずると販売活動を続けることは、できれば避けたいものです。

適正な価格設定をするためには、マンションの売却相場に詳しく、実績も豊富な販売担当者の存在が欠かせません。また、別途費用がかかりますが不動産鑑定士に鑑定評価を依頼する方法もあり、適正価格を把握するうえではこれが最適です。費用対効果の観点から鑑定の取得も検討しましょう。

また、希望通りの価格での売却が難しくなったときのために、住宅ローンの残額なども考慮しながら許容できる最低価格をあらかじめ決めておくことも大切です。

コツ2:売れやすい時期を狙う

マンションには売れやすい時期があります。一つは進学や転勤前の引越しシーズンである2〜3月頃です。住み替えを考える人が増えるので、マンションの需要が高まります。この時期を狙うなら、12月頃から準備を始め、1〜2月頃には販売活動が始められるようにしておくとよいでしょう。

また、周囲に競合する物件が少ないときも狙い時です。とくに、同じマンション内で売却物件が出ていないときはチャンスです。競合する物件が多いと、ほかを気にして値下げ合戦のようなことになりかねません。周囲の売却情報はこまめにチェックしておくといいでしょう。

なお、景気後退期や金利の上昇、不動産価格の下落期など、経済状況や不動産市況が悪い場合、売却までに時間がかかることがあります。このような市場の動向にも注視しておきましょう。

コツ3:築年数が浅いうちに売る

マンションに限らずすべての不動産に言えることですが、日本の不動産市場では通常築年数が浅いほど早く売れ、築年数が経つほど売れにくくなります。買い手側の心理からすれば、少しでも新しくてきれいな物件を購入したいと思うのはもっともなことでしょう。とくに築5年以内の物件は、新築と比べてほとんど遜色ないので人気です。

ただし、売却益がある場合、築5年以内の物件では所有期間が5年以下となってしまい短期譲渡所得となり、税率が高くなることがあるため注意が必要です。築5年以内の物件を売却する場合の具体的な要件や税制については、税理士などの専門家や行政の窓口に相談しましょう。

また、築25年を超えたマンションは、購入時に住宅ローン控除(所得税や住民税の一部を軽減する制度)が利用できないケースがあります。そのため買い手側がこういったマンションを避け、築25年超のマンションは極端に売れにくくなってしまう可能性があるので注意しましょう。ただし、住宅ローン控除が利用できるかどうかは、金融機関や住宅ローンの条件によっても異なります。また、築年数だけでなく、物件の品質や設備、構造などの状態も審査基準として考慮されます。売却したいマンションが適用対象か知りたい場合は、金融機関や税務署に聞いてみましょう。

マンション売却を検討しているなら、売却額や築年数、税率などに注意しながら、売却時期を検討することが重要です。

なかなか売れないマンションの特徴

なかなか売れないマンションの特徴
マンションを早く売るためのコツをご紹介しましたが、こうした工夫を取り入れているにもかかわらず、なかなか売れないことがあります。そういうときは、マンションそのものに売れにくい理由があるのかもしれません。なかなか売れないマンションとは、どのような特徴があるのでしょうか。

立地が悪いマンション

マンション購入者は、住む場所の利便性を考えます。最寄駅から遠い、買い物が不便など、交通アクセスや生活利便性が良くない場所にあるマンションは、どうしても敬遠されやすいでしょう。また、高速道路脇や線路沿い、頻繁に渋滞する道路沿いといった周辺環境の悪さも、売れにくい条件になります。

面積が広いマンション

4LDKや5LDKといった広いマンションは、実はあまり早く売れません。面積が広ければそれだけ総額も高くなるので、購入希望者が少なくなる傾向があるのです。需要が高いのはやはりニーズの多い2LDKや3LDKなどの適度な広さの物件になります。広すぎるマンションを売却する場合は、売り出し価格を面積で割った単価で考え、単価を通常の広さの物件と比較し少し低めに設定したほうがよいでしょう。

築年数が古いマンション

築年数が浅いほど早く売れるというのは、先ほども説明しました。築25年超のマンションだと、購入時に住宅ローン控除が利用できなくなるケースがあるのも、購入意欲を低くさせる原因になります。また、築年数が古いマンションというのは、新築や築浅の物件に比べ、設備が古かったり劣化していることが多く、どうしても修繕積立金や管理費が引き上げられがちです。月々払う管理費や修繕積立金は購入者が気にする点の一つなので、これらが割高だと売れにくくなってしまいます。

売却期間を長引かせないためには?

マンション売却に必要な期間は、販売期間が平均3か月、販売前後の準備や手続き期間を含めると、一般的にはだいたい5か月程度を見込んでおけばいいことがわかりました。ただ、あくまでもこれは買主が順調に見つかった場合です。何らかの理由でマンションが売れなかった場合、売却期間はどんどん延びてしまいます。

販売開始から3か月を過ぎてもマンションが売れなかった場合は、売却方法の変更も検討してみましょう。具体的には価格の値下げ、あるいは不動産会社の切り替えなどです。

早く売りたいときは「買取」も視野に入れましょう

早く売りたいときは「買取」も視野に入れましょう
売却を急ぐ場合には、仲介ではなく買取を検討してみるのもおすすめです。買取とは、不動産会社や買取業者が直接マンションを買い取る方法です。一般客へ向けての販売活動が不要で、価格などの条件面が折り合えば、すぐに買い取ってもらえます

また、間取りや立地条件の悪さ、築年数の古さといった不人気な物件でも買い取ってもらえる可能性があります。急ぐ事情があり、なるべく早くマンションを売りたいときや、売れにくい特徴を持つマンションを売却するときは、買取を検討してみてはいかがでしょうか

中田 敏之

監修者

中田 敏之
不動産鑑定士/宅地建物取引士

三菱電機情報ネットワーク株式会社(現在の三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社)でエンジニアとして勤務し、その後一般財団法人日本不動産研究所で不動産鑑定・研究の職務に従事。その後、千葉市で株式会社中田不動産鑑定を開業し、代表取締役に就任。主に首都圏を中心に不動産鑑定・研究業務に従事しています。

会社ホームページ:https://nakata-kantei.net/

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