災害時に本当に必要なものとは?用意しておきたいグッズリスト

2025.06.02

震災をはじめとする災害は、予期せぬタイミングで発生します。そのため、平時からしっかりと必要な物資を備えておくことが、命を守る鍵となります。

災害時に必要なものは「時間の経過」「家庭の状況」「季節」によって変化するため、より実効性のある防災対策が必要です。

この記事では、災害時に必要なものを左右する要因を紹介したうえで、具体的に準備するべきものを網羅的に紹介します。

災害時の本当に必要なものとは

災害時に必要な物資は、時間の経過や家庭の状況、季節などによって異なります。

時間経過による違い 普段から持ち歩くべきもの、緊急避難時に持ち出すもの、被災後の数日間を乗り切るための備えでは、それぞれ必要なものが異なる
家庭の状況による違い 女性、お子様やペット、要介護者がいる家庭では、通常の防災用品に加えて特別な配慮が必要
季節による違い たとえば、夏と冬では必要なものが異なるため、気温に応じた準備が必要

それぞれの要因に応じて準備することで、避難生活も安心して過ごせるでしょう。

時間経過による違い

災害発生直後は、生命維持に欠かせない「飲料水」「非常食」などが最優先です。一方、発災から1週間以上が経過すると、衛生用品や防寒具など、生活環境を整えるアイテムが重要になります。

家庭の状況による違い

乳幼児がいる場合は粉ミルクや紙おむつ、高齢者には介護用品や補聴器などを追加で準備する必要があります。また、持病がある場合は常備薬や医療器具を忘れずに備えておきましょう。

季節による違い

季節によっても備えるべきものが異なります。冬場には毛布や携帯カイロなど防寒具を充実させ、夏場には熱中症対策としてスポーツドリンクや冷却シートを準備すると良いでしょう。

災害時に必要なものリスト

災害時には、必要な物資を事前に準備しておくことが極めて重要です。とくに避難時やライフラインが途絶えた際には、適切な備えがあるかどうかで情報収集能力、安全性や生活の質が大きく変わります。

災害時に必要なアイテムは、前述のとおり以下の3つの要因によって変わります。

  • 時間の経過
  • 家庭の状況
  • 季節

それぞれの状況に応じて必要なものを確認していきましょう。

時間の経過に応じて必要なもの

ここでは、時間の経過に応じて必要な物資を以下の3種類に分けて紹介します。

  • 常に持ち歩く「常時携行品」
  • 避難先へ緊急的に持ち出す「非常持出品」
  • 長引く避難生活のための「備蓄品」

ここでご紹介するのは、時間の経過によってどなたにとっても必要となる、災害の備えのベースとなるような物資です。

それぞれ見ていきましょう。

常に持ち歩く「常時携行品」

災害は突然、予期せぬ場所で発生します。外出先で被災した場合に備え、最低限の防災アイテムは常に携帯しておきましょう。具体的には以下のとおりです。

  • 食料品・飲料水
  • モバイルバッテリー
  • ホイッスル
  • 救急用品
  • 衛生用品
  • アルミブランケット

これらのアイテムをポーチにまとめておけば、バッグを変える際にも忘れずに持ち歩くことができ、日常的な負担を感じることなく防災対策を習慣化できます。

コンパクトなポーチに収まるサイズの防災グッズを選ぶことで、かさばらずに必要なアイテムを携帯できるため、いざというときにも安心です。

食料品・飲料水

災害発生時には、すぐにエネルギー補給できる食料や飲料水の備えが命綱になります。外出先での被災に備え、高カロリーで栄養価が高く、かつコンパクトな非常食を常に携帯しましょう。

たとえば、栄養バーや羊羹、チョコレート、ビスケット、乾燥フルーツ、ナッツ類などは、軽量で賞味期限が長く、包装も堅牢なため非常時に最適です。また、梅干しは塩分補給が可能で、夏場の熱中症予防にも役立つ優れた非常食といえます。

飲料水は500mlのペットボトルやゼリー状飲料など、携帯しやすく、すぐに摂取できる形態のものを選びましょう。とくに、ゼリー飲料は倒れてもこぼれにくく、スペースを取らないので、常に携帯しても負担になりません。

これらの食料と飲料は、普段から使用するお菓子や飲み物として持ち歩き、消費したらすぐに補充する「ローリングストック法」で備えておくのがおすすめです。この方法なら、賞味期限切れを防ぎつつ、常に新鮮な状態を保てます。

モバイルバッテリー

災害時の重要なライフラインのひとつであるスマートフォンを維持するため、モバイルバッテリーの携帯は現代の防災対策の基本といえます。

大規模災害時には電力の復旧に時間がかかる場合も想定されるため、スマートフォンを4~5回フル充電できる、20,000mAhクラス以上の大容量バッテリーを選ぶのがおすすめです。

なお、日常的なメンテナンスとして、モバイルバッテリーは月に1回完全充電・放電を行い、バッテリー劣化を防ぎましょう。そのうえで、2年に1度は新品に交換することを推奨します。

さらに、携行用だけではなく複数個所(自宅・職場)に分散配置しておくと、いざというときに役立ちます。

ホイッスル

ホイッスルは、災害時や遭難時に命を守るアイテムです。身動きできなくなった際、大声を出すとすぐに体力を消耗してしまいますが、ホイッスルなら最低限の力で120dB以上の音を出せるため、体力を温存しながら助けを呼ぶことができます。

首から下げられるタイプが便利で、日常的にも携行しやすいコンパクトサイズ(約5cm)がおすすめです。

救急用品

救急用品を携行しておけば、災害時はもちろん、日常的な怪我への備えにもなります。絆創膏やガーゼなどの基本的なアイテムも大切ですが、アレルギーや持病がある人は、それぞれ必要な薬を持っておくなど、自分用にカスタマイズするのがポイントです。

市販の救急セットをベースに、不足品を補充する方法が効率的です。

衛生用品

災害時には水道が使えなくなり、衛生環境が悪化することが少なくありません。そういった事態に備えて、手洗い代わりの除菌シート、トイレが使えない場合に備えた簡易トイレ、感染対策や環境悪化に役立つマスクなどを用意しておくと安心です。

また、おむつやおしりふき、生理用品を使用する方は常に持ち歩いている場合が多いかもしれませんが、いざというときに困らないよう、一定量を保てるように補充しておくことを心がけましょう。

アルミブランケット

アルミブランケットは、災害時の防寒対策に有効なアイテムです。繊維毛布と比べて断熱効果が高く、防寒・遮熱・防水の多機能、畳むと日常的な携帯に最適なポケットサイズで、冬季の災害時にはとても役立つでしょう。

避難先へ緊急的に持ち出す「非常持出品」

「非常持出品」とは、災害発生時に自宅から避難所へ移動する際に持ち出すアイテムです。具体的には以下のようなものが挙げられます。

  • 避難時の安全確保
  • 食料品・飲料水
  • 情報収集
  • 生活用品
  • 衛生用品
  • 救急用品
  • 貴重品

内閣府の防災ガイドラインでは、非常持出品として1~3日分を目安(※1)に備えておくことが推奨されています。そのうえで、持ち運びやすく、重くなりすぎないよう準備しておきましょう。

また、災害によって保管箇所に被害が出たケースも想定し、玄関、寝室、車のトランクなど複数箇所に分けて備えておく「分散保管」も有効とされています。

避難時の安全確保

災害時の避難において、落下物や瓦礫から身を守る装備は生死を分ける要素です。防災ずきんや高い衝撃吸収力をもつ折りたたみ式の防災ヘルメットは頭部保護に有効なアイテムとなります。子どもや高齢者でも着脱しやすいものを選ぶといいでしょう。

また、夜間の避難を想定して、照明装備を備えておくことも重要です。明るさを確保できていれば、危険箇所を避け、避難中の転倒を防止できます。

瓦礫や割れたガラスをよけるときなどには、革製の手袋や軍手が便利です。手の怪我を防ぐだけでなく、冬場には寒さ対策としても有効です。

食料品・飲料水

非常持出品としての食料は、乾パン・缶詰・栄養バーなど、軽量で長期保存可能な食品を最低でも3日分(※2)用意しましょう。さらに、栄養バランスを考慮し、魚肉缶詰(タンパク質)や野菜ジュース(ビタミン)なども加えておくことをおすすめします。乳幼児や高齢者がいる家庭では、粉ミルク・離乳食・やわらかいレトルト食品など個別対応が必要です。

また、飲料水は調理で使う水を含めると1人3リットル×3日分=9リットルが理想(※3)とされていますが、重くなってしまうので無理のない範囲で用意しましょう。

情報収集

災害発生時には、正確な情報収集が生死を分けます。携帯ラジオは停電時も確実に情報を得られる必須アイテムで、手回し充電式やソーラー充電式を選べば電池切れの心配がありません。情報機器は防水ポーチに収納し、月1回は動作確認を実施することをおすすめします。

LEDライトやUSB充電ポートが付属した多機能タイプの携帯ラジオなら、懐中電灯やモバイルバッテリーの代替としても活用できるので、荷物を減らすうえでも効果的です。

また、安否確認のために、災害用伝言サービス(171)の利用方法や、連絡用のSNSアカウントなどを共有しておくと役立ちます。連絡先メモを準備しておいてもいいでしょう。

生活用品

避難先での衣類は、下着や靴下、タオルなどを防水袋に密封して準備し、季節に応じた長袖シャツや防寒着も追加しましょう。衛生面では、歯磨きシートや携帯用洗面セットが水なしで使えて便利です。

暑さ対策には、折り畳み扇子や汗拭きシート(抗菌タイプ)に加え、帽子や日よけ用サンバイザーも熱中症予防に有効です。とくに夏場は経口補水液や塩分タブレットを追加しましょう。

寒さ対策には、軽量ながら保温性が高いアルミブランケットや、防寒具と雨具を兼用できるポンチョ型のレインコートがおすすめです。使い捨てカイロは10時間以上持続するタイプを選びましょう。厚手の軍手も手指の冷え対策や、怪我防止に役立ちます。

衛生用品

携帯トイレは便器に直接設置できるタイプが便利で、消臭機能付きのものを選ぶと避難所生活でもストレス軽減になります。トイレットペーパーは個包装タイプを防水袋に入れ、圧縮袋でコンパクトに保管しましょう。

感染症対策には不織布マスクとアルコール除菌シートが役立ちます。とくに除菌シートは手指消毒と物資の清掃の両方に使える多機能アイテムです。

女性は生理用ナプキン、乳幼児にはおむつとおしりふきを追加で準備しましょう。

救急用品

災害時には予期せぬ怪我や体調不良が発生しやすいため、最低限の救急セットを準備しておきましょう。防水加工された絆創膏(大・小サイズ各10枚)は擦り傷や切り傷の応急処置に不可欠で、傷口保護だけでなく靴擦れ防止にも活用できます。

救急用品は半年ごとに使用期限を確認し、コンパクトな防水ポーチにまとめておくと便利です。市販の救急セットをベースに、家族のニーズに合わせてカスタマイズしましょう。

貴重品

災害時には、保険証・運転免許証・印鑑・通帳などの重要書類を防水ケースに入れて携行しましょう。身分証明書類は避難所等での身元確認に役立ちます。クレジットカードや現金(1万円程度)も分散して保管すると安全でしょう。

また災害時は、携帯電話が使えなくなる可能性が高く、171災害用伝言ダイヤルや緊急連絡に公衆電話が役立ちます。NTTの特設公衆電話は無料で使えますが、一般の公衆電話では10円玉が必要な機種もあるため、10枚程度準備しておくと安心です。

長引く避難生活のための「備蓄品」

災害発生時は以下のような理由で支援が遅れる可能性があります。(※4)

  • 最初の72時間は救助や救援活動が優先される
  • 大規模な地震では人や物資が足りなくなる

行政機関自体が被災するその期間、自力で生活できるよう、備蓄を用意しておく必要があります。具体的には以下のようなものです。

  • 食料品・飲料水・生活用水
  • 電源・燃料

行政機関も被災するケースを想定し、できれば1週間分、最低でも3日分の備蓄をしておきましょう。

食料品・飲料水・生活用水

食料品については、基本の三大栄養素を確保できるよう、缶詰やレトルト食品、パックごはん、即席めんや乾麺、即席みそ汁・スープ、日持ちする果物、お菓子など幅広く用意することを意識しましょう。ライフラインが使えない場合を想定して、火や水を使わずに食べられる食品も準備しつつ、ときには温かいものが食べられるようなアイテムも用意しておくのがおすすめです。暖かい食事は、避難時の心に活力を与えてくれます。

飲料水は、調理用水と合わせて1人1日3Lが目安(※3)です。水の配給用にポリタンクや給水袋も用意しておくといいでしょう。備蓄方法としては、普段使っている食料品や飲み物を多めに買っておき、賞味期限が近付いたものから使い、使った分買い足して常に一定量を確保しておく「ローリングストック」なら無理なく備蓄できます。

また、トイレを流したり食器を洗ったり、手洗い用などの生活用水の水も別途必要です。浴槽の水を常に貯めておいたり、雨水を貯められるタンクを設置したりすることも検討しましょう。

電源・燃料

電源対策として、電池式のLEDランタンやヘッドライト、家電使用可能なポータブル電源、モバイルバッテリー、発電機などを備えておきましょう。燃料の代用としてはカセットコンロが基本となります。

しかし、これらの対策には限りがあるため、長引く避難生活には対応しきれない可能性もあります。長期間の在宅避難を想定するのであれば、自立型電源システムと燃料備蓄が不可欠です。

そこで近年注目を集めているのが、太陽光発電システムと蓄電池の組み合わせです。昼間に発電した電気を蓄電池に貯めておくことで、夜間や悪天候時にも安定した電力供給が可能になります。

また、太陽光発電と蓄電池の組み合わせは、停電時の備えだけでなく、平時の電気代削減にも役立ちます。初期費用はかかりますが、補助金制度を活用すれば導入コストを抑えることも可能です。

 

詳細
電源
  • 電源から独立して使える照明器具
  • モバイルバッテリー
  • 発電機
  • ポータブル電源
  • 蓄電池
  • 太陽光発電システム+蓄電池
燃料
  • 調理に使うためのガスコンロ・ガスボンベ

(4人家族が1週間に必要なカセットボンベは約5本)

家庭の状況によって必要なもの

災害時の備えは家族構成や季節によって最適化が必要です。とくに女性・子ども・高齢者・ペットがいる家庭では、以下のような配慮が求められます。

  • 女性の場合:生理用品・防犯ブザー・スキンケア用品
  • 子どもがいる場合:粉ミルクやおむつ・おやつやおもちゃ
  • 高齢者がいる場合:常備薬や介護用品
  • ペットがいる場合:ペットフードやトイレ用品

これらのアイテムは半年ごとに使用期限を確認し、ローリングストック法で管理しましょう。とくに高齢者やペット用品は災害時に入荷が遅れるため、多めの備蓄が推奨されます。

女性が備えるもの

災害時の備えとして、女性特有のニーズに対応したアイテムの準備が求められます。

生理用品 ・ナプキンやタンポン:支援が受けられるまでの期間を想定し、1週間分程度あれば安心。
・サニタリーショーツ
衛生管理 ・おりものシート:下着交換が困難な状況での清潔保持に
・透けないゴミ袋:使用済み生理用品の処理用(防臭機能付きが理想的)
安全対策 ・防犯ブザー:防犯対策になる、救助要請可能
スキンケア ・オールインワンクリーム:水不要で顔・体の保湿ケア可能

これらのアイテムは、未開封品をジップ付き袋で保管し、半年ごとに期限確認をしましょう。とくに生理用品は災害時の入手困難を想定し、普段使っているブランドを多めに備蓄することが重要です。

子どもがいる家庭が備えるもの

乳幼児がいる家庭では、避難先でも無理なく子育てを行えるよう準備が必要です。

栄養補給 ・ミルク:液体ミルク(調乳不要)と粉ミルクを併用
・哺乳瓶:消毒不要の使い捨てタイプも用意
・紙コップ:哺乳瓶の洗浄が困難な場合の代替品
衛生管理 ・紙おむつ:支援を受けるまでの期間を想定分を用意
・おしりふき:100枚入りが持ち運びや使い勝手でも役立つ
・携帯用おしり洗浄機:1台あるだけで安心
食事関連 ・離乳食:レトルトタイプ(1食分パック)を最低でも3日分
・食器セット:プラスチック製のスプーン・フォーク付き
移動・安全対策 ・子どもの靴:普段より1サイズ大きめ
・抱っこ紐:両手が使えるタイプ(3kg以上対応)
ストレス軽減 ・おやつ:チョコレートやビスケットなど個包装のもの
・おもちゃ:コンパクトな絵本・カードゲーム

これらのアイテムは半年ごとに使用期限を確認し、ローリングストック法で管理しましょう。とくにミルクとおむつは災害時の入手が困難なため、普段から多めに備蓄することが重要です。

高齢者がいる家庭が備えるもの

高齢者がいる家庭は、健康管理にとくに注意を払いながら備えを進めましょう。

衛生管理 ・紙パンツ・吸水パッド:支援が受けられるまでの期間を想定し、最低でも3日分
栄養補給 ・介護食:レトルトタイプ(栄養補助ゼリー含む)を最低でも3日分
・水分補給:経口補水液(500ml)を最低でも3日分
健康管理 ・持病の薬:2週間分を防水ケースに
・お薬手帳のコピー:最新情報を記載したもの
移動支援 ・杖:折りたたみ式(普段使っていない人も準備)
・車いす:必要な場合は避難所の受入条件を確認
その他必需品 ・入れ歯洗浄剤:1週間分のタブレットタイプ
・補聴器:予備電池を1か月分

これらのアイテムも、半年ごとに使用期限を確認し、ローリングストック法で管理しましょう。とくに薬と介護食は災害時の入手が困難なため、多めの備蓄が推奨されます。

避難所生活では環境の変化による体調悪化のリスクが高いため、普段から使用している医療機器や補助具も忘れずに準備することが重要です。

ペットがいる家庭が備えるもの

災害時の避難生活において、ペットを守るために必要な備えは以下のとおりです。

基本アイテム ・ペットフード・水:避難所ではペットのフードや水は後回しになりがちなので5日分(※5)あると良い
・食器:携帯用シリコン製ボウル(給水ボトル付きが理想的)
・予備の首輪・リード:迷子防止用に連絡先を記載
衛生管理 トイレ用品:最低でも3日分
排泄物処理用具:消臭ビニール袋・除菌スプレー
健康管理 薬:最低でも3日分・持病がある場合は2週間分あれば安心
健康情報:ワクチン接種歴・既往症を記載したメモ
避難所生活対策 ガムテープ:ケージの補修や名札作成に活用可能
おもちゃ:ストレス軽減用(普段使い慣れたもの)

これらのアイテムは防水ケースに収納し、半年ごとに中身を確認しましょう。とくにフードと水は避難所での配給が遅れるため、多めの備蓄が推奨されます。避難所ではペットの吠え声や排泄物処理に配慮が必要ですので、事前のしつけも忘れずに。

季節の違いによって必要なもの

災害時の備えは季節ごとに最適化が必要です。気温や天候の変化に対応した準備が求められます。

【春・夏】

  • 虫よけスプレー:避難所生活での虫刺され対策
  • 塩飴・タブレット:熱中症予防のための塩分補給
  • 涼感タオル:水に濡らして首に巻くだけで冷却効果
  • 日焼け止め:避難所への移動時の日焼け対策
  • 扇子:停電時の暑さ対策
  • 涼しい服装:速乾性のある素材が理想的

※夏場のポイント:飲料水は通常より多め(1人3L以上/日)に用意し、こまめな水分補給を心がけましょう。

 

【秋・冬】

  • 簡易マット・寝袋:冷たい床からの冷え防止
  • アルミブランケット・毛布:軽量で保温性に優れる
  • 厚手の靴下:冷えやすい足元を保護
  • 手袋:防寒と作業用の両方に対応
  • カイロ:貼るタイプと握るタイプを併用
  • 温かい服装:重ね着で体温調節

※冬場のポイント:アルミブランケットは軽量でかさばらないため、非常用持ち出し袋に入れておくと安心です。

これらのアイテムは半年ごとに確認し、季節に合わせて入れ替えましょう。とくに夏場は熱中症、冬場は低体温症のリスクが高まるため、季節ごとの対策が重要です。

まとめ

災害は突然発生するため、日頃から必要な物資を備えておくことが重要です。家族構成(高齢者・乳幼児・ペットの有無など)に応じて必要なものは異なりますので、各家庭に合わせた備えが求められます。

また、電気・ガス・水道といったライフラインが停止する事態を想定し、太陽光発電システムと蓄電池を設置しておけば、長期の停電時でも電力を確保できます。これは平時の光熱費削減にもつながる賢い備えと言えるでしょう。

東京ガスでは、数多くの施工実績をもつ提携企業とともに、導入の目的に沿ったご提案させていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。

「備えあれば憂いなし」のことわざ通り、日頃からの防災意識と準備が、災害時の冷静な対応と安全な避難生活につながります。各家庭で必要なものを見直し、今すぐ防災対策を始めましょう。

はるいく

執筆者

はるいく

医療機関→公務員→医療機関という経歴のWebライターです。
公務員での医療災害対策業務に従事した経験を活かして、医療機関では防災対策を担当。
医療機関のリスクマネジメント、ISO9001内部監査員も担当しています。
現在は元公務員×医療従事者×Webライターとして活動中。

(※1)出典元:防災グッズリストで本当に必要なものを紹介|人数など家族構成に合う災害時の蓄えとは | コメチャンネル | 公明党
(※2)出典元:特集 災害の備え、何をしていますか : 防災情報のページ|内閣府
(※3)出典元:大事な水、どうやって備えますか?|農林水産省
(※4)出典元:災害時に必要な物を|福岡県防災ホームページ
(※5)出典元:ペット動物の災害対策|環境省

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