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不動産の一括査定にデメリットはある?利用時の注意点やサイトの選び方もご紹介

2024.03.11

不動産会社売却の際には、信頼できる不動産会社を選定するために、複数の業者に査定を依頼したいものです。

かつては1社ずつ査定依頼をする必要がありましたが、現在は一括査定サイトの登場により、物件情報や個人情報を一度入力するだけで複数の業者に査定依頼が可能となりました。

一括査定を利用する際には、メリットだけではなくデメリットも知っておく必要があります。この記事では、一括査定のデメリットや注意点、選ぶときのポイントを解説していきます。

不動産一括査定におけるデメリット

一括査定サイトを利用する際のデメリットには、以下のようなものがあります。

  • 査定額を高めに提示される可能性がある
  • 査定を依頼できるのは提携している不動産会社のみ
  • 地域によって査定の対象外になる
  • 営業電話がかかってくる可能性がある

一括査定サイトには買取もありますが、仲介がほとんどになります。それぞれについて詳しく確認していきましょう。

査定額を高めに提示される可能性がある

一括査定サイトでは複数の不動産会社から査定を受けられますが、なかには仲介依頼を獲得するために、相場よりも極端に高い査定額を提示してくる不動産会社もあります。

不動産の売却方法には「仲介」と「買取」の2つが存在します。買取では、提示された査定額がそのまま売却価格となりますが、仲介では不動産会社が提示する査定額は物件の売り出し価格の参考となります。

仲介の場合、相場よりも高い価格で売り出しても買手がつかないことが多く、売却までに時間がかかったり、不本意な値下げをせざるを得ない状況になったりする可能性も。そのため、相場よりも高すぎる査定価格を提示する不動産会社には警戒する必要があります。

また、一括査定は簡易査定であり過去の取引データなどを基に算出されますが、細かな事情は考慮されないため、訪問査定よりも精度が低くなります。一括査定の結果は、大まかな価格の目安として捉える必要があります。

査定を依頼できるのは提携している不動産会社のみ

一括査定サイトで査定を受けられるのは、サイトと提携している不動産会社のみです。大手の不動産会社は提携していることが多いものの、地域密着型の小規模な不動産会社は、サイトと提携していないことも多いです。

そのため特定の会社に査定を依頼したい場合、会社が提携しているかを確認し、提携していなければ直接査定の依頼が必要となります。

地域によっては査定の対象外になる

一括査定サイトと提携している不動産会社の対応エリアによっては、査定の対象外となる場合があります。たとえば、人口減少により地価が下落している地域や、不動産会社が少ない地域では、積極的な売却活動が行われていないこともあり、一括査定サービスの対象外となる可能性が高いでしょう。

とくに、地方の不動産売却を考えている場合は、事前に一括査定サイトの対象エリアを確認してください。このようなエリア対象外の地域での売却を検討している方は、地域に密着した不動産会社への査定依頼も検討しましょう。

営業電話がかかってくる可能性がある

不動産の一括査定サイトを利用すると、提供した連絡先に営業の電話がかかってくることがあります。これは、入力した情報が提携不動産会社に共有されるためです。実際に、「営業の電話が多くて困った」という声も存在します。

もし、営業の電話が多いと感じる場合、査定サイトの相談窓口に問い合わせて対応を求めることができます。そのため、一括査定サイトを利用する際には、相談窓口があることを確認しましょう。

不動産一括査定を利用する際の注意点

不動産の一括サイトを利用する際には、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 査定額の高さだけで選ばない
  • 不動産会社によって得意・不得意がある
  • おおよその価格を知りたいだけなら匿名査定を活用する

それぞれ解説していきます。

査定額の高さだけで選ばない

一括査定サイトの査定結果のなかから、実際に仲介依頼をする不動産会社を選ぶ際には、査定額の高さだけで選ばないようにしましょう。前述のとおり、不動産会社のなかには、自社に依頼してもらうために査定額を過大に提示する会社も存在するからです。

他社よりも高い査定額を出してきたからといって、他社よりも高く売却できるとは限りません。信頼できる不動産会社を選ぶためには、査定額の多寡よりも、査定額の根拠がしっかり示されているかどうかが重要です。

不動産会社によって得意・不得意がある

不動産会社は、「マンションの取り扱い実績が豊富」「特定の地域に強い」など、各社ごとに得意とする分野や地域が異なります。売却を検討している不動産の種類やエリアに合わせて、適切な不動産会社を選ぶようにしましょう

不動産会社の得意分野や実績は、公式ホームページなどで確認することができます。

おおよその価格を知りたいだけなら匿名査定を活用する

一括査定サイトでは電話番号などの個人情報を入力する必要があり、利用後に営業の電話が掛かってくる可能性もあるため、不動産の価値を知りたいだけであったり、まだ売却を決めかねている場合は、利用に二の足を踏む人も多いでしょう。

そういった場合は、匿名査定の利用がおすすめです。匿名査定は個人情報を入力せずに査定を受けられるため、一括査定よりも気軽に利用できるでしょう。

不動産一括査定サイトを選ぶときのポイント

不動産一括査定サイトを選ぶときの4つのポイント

一括査定サイトは、複数の不動産会社から同時に査定を受けられるため、仲介を依頼する不動産会社を選ぶうえで大きな助けになります。しかし、一括査定サイトにも幾つもの選択肢があり、自身の事情にあったものを選ぶ必要があります。

ここでは、一括査定サイトを選ぶ際のポイントを紹介していきます。

対応しているエリア

不動産一括査定サイトを選ぶ際には、サイトがどのエリアまで対応しているかを確認しましょう。とくに、地方の物件を査定する場合は、対応しているサイトが限られることがあります。

また、不動産会社にはそれぞれ得意なエリアが存在するため、自身の不動産の位置するエリアを得意とするサイトや会社を選ぶことで、より適切な査定を受けることができるでしょう。

提携している不動産会社の数

不動産一括査定サイトを選ぶ際、提携している不動産会社の数は大きな判断基準となります。多くの不動産会社と提携しているサイトは、より広いエリアに対応しており、多彩な選択肢の中から仲介依頼をする不動産会社を選ぶことができるため、自分の条件に合った会社を見つけやすくなります。

対応している不動産の種類

不動産一括査定サイトは、自身の所有する不動産の種類に対応しているものを選びましょう。不動産会社には、マンションや戸建て、土地だけでなく、オフィスビルやテナントビル、倉庫など、特定の不動産に特化したところもあります。

自身の所有する不動産の種類を得意としている、または実績が豊富な会社に査定を依頼することで、より適切な査定結果を期待できます

サポート体制

不動産一括査定サイトを利用する際、サポート体制の確認は欠かせません。問い合わせの際、電話やメール、チャットなどの対応があるかを見ることで、自分の状況や疑問に応じたサポートが受けられるかを判断できます。

たとえば、査定を依頼した不動産会社への断りの連絡を代わりに行ってくれるサービスであれば、利用時の手間が省けます。売却後のフォローやサポート体制の整っているサイトを選ぶことで、初めての方でも安心して査定依頼を進めることができるでしょう。

不動産の一括査定を行う場合は特徴を理解しておこう

不動産の一括査定サイトは、多くの不動産会社から査定額を一度に取得できる便利なツールですが、営業電話がかかってくる可能性があるなど、デメリットについても理解したうえで利用することが大切です。

相場を把握した上で具体的な売却を考える場合は、サイトの査定だけに頼らず、直接不動産会社に依頼することも検討してみましょう。とくに、迅速な売却を希望する場合や、煩わしさを避けたい場合は、買取専門の不動産会社への依頼が有効です。

東京ガスグループでは、マンションの買取サービスを提供しています。買取は、不動産会社が直接買い取るため、査定額がそのまま売却価格になり、短期間での売却を進められます。

以下のサイトからマンションの無料買取査定ができるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

松元 健太郎

執筆者

松元 健太郎
宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士/ライター

宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士・ファイナンシャルプランナー2級を保有。
不動産会社に勤務し、退職後、不動産ライターとして独立。
法人で不動産賃貸経営も行い、不動産の現場で得た経験・知識を活かし、ライターとして活動中。

ホームページ:https://xn--lsv228akxb.com/

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