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定年後の生活というと、どんな暮らしが頭に浮かぶでしょうか?
仕事を離れ、時間に縛られることもなく、好きなことをして過ごせる悠々自適の生活でしょうか。あるいは、することがなくて退屈を持て余す日々になってしまうのではと不安を感じる人もいるでしょう。仕事を続けるのか、やめるのか、それによっても定年後のイメージはまるで違ったものになります。
ここでは、いずれ訪れる定年後の生活について、せっかくのセカンドライフを充実させるコツや、そのために今からできる準備について考えます。
定年後の仕事
定年後をどのように過ごしたいか、人それぞれ思い描くものがあるでしょう。
最近では、定年後も働き続ける人が増えてきました。実際、総務省統計局の『高齢就業者数の推移』によると、高齢者の就業者数は年々増加し続けています。働きたいと考える理由は、生計の維持のためであったり、自由に使えるお金を確保するためであったりとさまざまです。
また、内閣府の『令和4年版高齢社会白書』によると、働けるうちはいつまでも働き続けたいと考える人も増えており、現在仕事をしている60歳以上の人の約9割が「高齢になっても何らかのかたちで働きたい」と考えているようです。
定年後の働き方には、大きく分けて次の3つのスタイルが考えられます。
2.新しい仕事に就く(再就職)
3.今までのキャリアを生かして起業する(フリーランスなど)
現在働いている会社に定年後の再雇用制度がある場合、同じ会社で慣れた仕事を続ける人は多いようです。また、自宅の近くで短時間の仕事を探すなど、ライフスタイルの変化に合わせて新しい仕事に転職する選択肢もあります。資格や人脈、そして資金があるなら、起業して自分の経験やスキルを生かした働き方もできるでしょう。
年々高まってくる高齢者の多様な雇用、就業ニーズに応えるため、最近は企業や地域でもさまざまな取り組みが行われるようになってきました。シニア向けの求人サイトなども充実しています。年齢に関係なく生き生きと働ける場を持つことは、気持ちに張り合いを持たせ、定年後の生活を充実したものにしてくれそうです。
60歳以上になっても収入を得たい方、年を重ねて働くことに不安を持っている方は、こちらの記事で働き続けるポイントを紹介していますので、参考にしてみてください。
定年後の趣味
定年後はなるべく時間に縛られず、やりたいこと、好きなことをしながら自由に暮らしたいと考える人もいるでしょう。趣味を持つことは、単なる楽しみにとどまらず、セカンドライフをさまざまな面で充実させてくれます。若いころの趣味や夢を思い出して再挑戦する人、新しい趣味を見つけて始める人、ボランティア活動などの地域貢献に取り組む人もいます。
定年後の生活は、自由な時間が膨大にある生活でもあります。とくに、仕事を持たない選択をした人にとっては、毎日行動にメリハリをつけるのは大変です。
することがなくて退屈な日々を過ごすことにならないように、今のうちに定年後にやりたいことを具体的にイメージしておくとよいでしょう。できれば金銭的にも過度な負担のない、なるべく長く続けられる楽しみ方を見つけられるといいかもしれません。
これから趣味を見つけたい方には、下記の記事もおすすめします。
充実したセカンドライフを送るコツ
仕事を続けることや趣味を持つことは、生活にメリハリをつけるという意味でもとても大切です。定年後は自由になる時間が増える分、ともすればダラダラと過ごしてしまいかねません。それではせっかくのセカンドライフも味気ないものになってしまいます。
メリハリのある生活を送るために、普段から意識してオンオフを切り替える工夫をしてみましょう。たとえば趣味の持ち方でも、一人で黙々と取り組む趣味と、仲間と一緒に取り組む趣味の両方を持ってみるのはいかがでしょうか。一人での楽しみ方と、コミュニティーのなかでの楽しみ方の両方を知っていることは、人生をとても豊かにしてくれますし、選択肢が増えることで生活にメリハリが生まれます。何より家庭以外のコミュニティーに属することは、自然とオンオフの切り替えを促してくれます。
また、夫婦で共通の趣味を持つのも、一人で趣味を楽しむのとはまた違った発見があるかもしれません。楽しみ方が広がれば、より大きな充足感が得られるでしょう。
定年後を楽しむためのポイント
仕事にしろ趣味にしろ、定年後は自分が本当にやりたいことにじっくりと向き合えるまたとない機会です。そんなセカンドライフを心から楽しむためにも、できるだけ余計なストレスや不安の種は取り除いておきたいものです。
定年後を楽しむために注意しておくべきことについて考えてみましょう。
お金
定年後の再雇用や再就職は、現役時代に比べると給与の額が下がってしまうことが多いようです。また、年齢的にはちょうど親の介護などの問題が現実味を帯びてくる時期でもあり、急な出費が必要になることも考えられます。趣味を楽しむにしても、金銭面での不安を抱えていては、かえってストレスを感じるでしょう。
今は公的年金や退職金だけで暮らしていくのは難しい時代です。定年後の資産管理については、なるべく早い時期から計画を立てて準備しておきましょう。
定年後に必要なお金に関しては、下記の記事も参考になります。
健康
どんなに充実したセカンドライフを送りたくても、健康でなければ成り立ちません。若いころとは違って、体力的に無理がきかなくなってくる年代にも差しかかります。ウォーキングやストレッチなど、無理なく長く続けられるような適度な運動を、日々取り入れてみるといいでしょう。自分の体は自分で管理するという意識を持って、体力の維持に努めましょう。
住まい
快適なセカンドライフを送るためには、ライフスタイルに合った住まいを考えることも大切です。たとえば、子どもの独立などでライフスタイルが変化すると、家の間取りが生活に合わなくなることがあります。また、定年後の仕事の選び方によっては、現在の住まいからは通勤が不便になることもあるでしょう。いずれマイカーを手放すときのことを考えて、もっと生活の利便性が高い場所への引越しを考える方もいます。
ほかにも「家の老朽化が気になる」「老後の生活を見据えてバリアフリー対応の住居を探したい」など、定年退職のタイミングで住み替えを検討する人は多いようです。もしも持ち家の売却を考えるなら、どのような方法で売るか、どの業者に依頼するかということも視野に入れておくといいでしょう。
セカンドライフを充実させるために
定年後のセカンドライフを心から楽しむには、不安やストレスは少ないに越したことはありません。不安の一番の原因である老後の資金と体の健康については、早いうちから計画的な取り組みを積み重ねていきましょう。
また、一人での楽しみ方とコミュニティーのなかでの楽しみ方の両方を知っておくと、生活にメリハリが生まれ、充足感も倍増します。
いつまでも人との出会いや新しいことへの興味を失わず、生き生きとしたセカンドライフを楽しんでいきましょう。
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