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50代以上の単身生活を2000人にアンケート!シングルシニアの実情や心配事は?

2023.12.15

老後を迎える際、単身で生きていくことに関して不安を抱える人は少なくありません。しかし、適切な計画と心構えを持つことで、充実した老後の生活を送ることができます。

本記事では、東京ガス都市生活研究所が50歳から79歳の単身の男女2,000人を対象に行ったアンケート※を踏まえ、プレシニアである50代~60代の単身者の方がどのような生活を送られているのかを解説します。プレシニアが不安を感じる傾向の強いけがや病気ですが、その不安を解消するうえで重要なのは、いざというときの備えになります。
この記事を読んで、シングルでのプレシニアからシニアまでの生活を楽しむためのヒントを手に入れましょう。
※東京ガス都市生活研究所「単身ミドルに関する定量調査」(2020年12月)

シングルプレシニア、シングルシニアの実情とは?時間とお金のメリット

単独世帯率の推移と65歳以上の単独世帯数の推移(2020年以降は予測)

出典:平成30年版 情報通信白書|単独世帯の増加|総務省※1

2030年になると、65歳以上の単独世帯が急激に増加すると予想されています。男性の独居率は2015年14.0%が、2040年に20.8%に増加、女性は21.8%から24.5%に増加する見込みで、高年齢層では独居率が上昇していることがわかります。

それでは、単身で過ごすシニア、プレシニアはどのような生活を送っているのでしょうか。

東京ガス都市生活研究所では、2020年に一都三県在住の50歳から79歳の単身の男女、2,000人に対して調査を行いました。この章では、アンケートで明らかとなったシングルプレシニアの暮らしの実態と意識を紹介します。

ひとりの時間をどう使う?メリットとデメリット

アンケートでは、シングルプレシニアがどのようなメリットを感じているかについて聞いています。その結果、多くの人が「時間やお金の使い方が自由であること」にメリットを感じていることがわかりました。

※50~60代未婚単身男女(子なし)ベース(N=1522)
出典:東京ガス都市生活研究所「単身ミドルに関する定量調査」(2020年12月)

一方でデメリットとして、寂しさを感じるかについては、「配偶者や同居家族がいないので寂しい」と感じる人は3割以下と少ないことがわかります。

また、ほかの設問からも「今から誰かと一緒に生活することは無理だと思う」という回答者が多く、特に女性のほうがその傾向があることがわかっています。シングルプレシニアの方々は「寂しさ」のデメリットよりも「自由さ」のメリットの方を感じている割合が高い傾向にあるようです。

※50~60代未婚単身男女(子なし)ベース(N=1522)
出典:東京ガス都市生活研究所「単身ミドルに関する定量調査」(2020年12月)

シングルプレシニアの時間の使い方は?

それでは、自由にできる時間をどのように使っているのでしょうか。

※50~60代未婚単身男女(子なし)ベース(N=1522)
出典:東京ガス都市生活研究所「単身ミドルに関する定量調査」(2020年12月)

アンケートでは、時間と自由を生かして、趣味やライフワークを楽しみ、学ぶことなどに関心を持っている人が多いことがわかりました。
特に、同居家族がいないからこそ、自分の意思で行動を起こしやすい環境であることから、今後の人生に向けてのチャレンジ意欲が高いことが明らかになっています。

シングルプレシニアの健康は?

調査では、健康状態についても多角的に聞いています。まずは自分自身の健康に関する不満について、結果を見ていきましょう。

※50~60代未婚単身男女(子なし)ベース(N=1522)
出典:東京ガス都市生活研究所「単身ミドルに関する定量調査」(2020年12月)

約3割の人が「睡眠時間が乱れる、不規則になりやすい」ことが不満と回答しています。また、「同居家族がいないので体調不良にも気が付きにくい」ことについても不満を感じているようです。
また、別設問において、一人暮らしのため、「家事を適当に済ませることができる」「家族の目がないので生活が乱れやすい」とも感じている人も多く、一人暮らしの自由は、生活のリズムを生み出すことの難しさにもつながっていることがわかっています。

より詳しく健康状態を知るために、食生活についても調査では明らかにしています。

※50~60代未婚単身男女(子なし)ベース(N=1522)
出典:東京ガス都市生活研究所「単身ミドルに関する定量調査」(2020年12月)

料理をする頻度を聞いたところ、頻度が低い層は男性に多く、男性と女性50代では、「野菜を十分に食べていると思う」人が少ないことがわかります。

バランスの良い食生活は、健康において大事な要素になります。年代に限らず、単身の方はより意識してバランスのよい食生活を送るようにしたほうがいいでしょう。

シングルプレシニアの不安は万一のけがや病気

自由に時間を使う一方、生活リズムを作り出すのが難しい単身者の方々が感じる不安にはどのようなものがあるのでしょうか。
調査を通して、不安に思う内容を知り、どのような備えがあり得るか考えていきましょう。

※50~60代未婚単身男女(子なし)ベース(N=1522)
出典:東京ガス都市生活研究所「単身ミドルに関する定量調査」(2020年12月)

現在の年収レベルに関わらず、一人暮らしであることから「万一のケガや病気の時の不安」は感じており、不安がない人は概ね1割強となっています。

※50~60代未婚単身男女(子なし)ベース(N=1522)
出典:東京ガス都市生活研究所「単身ミドルに関する定量調査」(2020年12月)

資金面において、各年代で4割~7割が心配に思っていることがわかります。また、年代が若いほど生活資金に不安を感じる割合が高く、老後の生活開始まで時間があり現状では見通せない年代ほど心配を抱えていることがうかがえます。

以上の調査から、シングルプレシニアの不安として将来の「病気やけがのアクシデント」「資金不足」があることがわかりました。
次からは、これらの不安を取り除くための方法を紹介していきます。

シングルプレシニアが抱える不安にはこう備える!

これまでの調査結果から、健康を支えるための生活面に課題がある一方、病気やけがには不安を抱えていることがわかりました。
これらのことから、健康な状態をなるべく長く保ち、万一の時にも備えるということが、リスクを最小限にし、不安を減らす有効な手段だと思われます。
特に、「病気やけがのアクシデント」「資金不足」は、早いうちからの備えで対応ができます。
また、万一の時に備え、費用の想定を立てておくことも大切です。厚生労働省『令和2(2020)年度 国民医療費の概況』※2によると、国民全体の医療費は直近では42兆円を超えています。特に65歳以上の方の1人当たり医療費は年間約73万円であり、これは65歳未満の方の年間約18万円と比べて非常に高額です。
老後に突発的に生じる費用については、以下の記事で取り上げていますので、より詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。


不安を取り除き、いきいきと過ごすための準備をしましょう


アンケートから、シングルプレシニアは自身の健康状態をはじめ、単身での老後生活に不安を感じていることがわかりました。しかし、資金計画を立て、万一の時に心構えを持つことで不安を軽減することができます。ぜひこの記事を参考にして、楽しい老後を過ごすための準備を進めましょう。

執筆
東京ガス株式会社 みらいほぷらっと事務局

TOKYO GAS

東京ガスは、ガス・電気にとどまらず、ひとりひとりの暮らしによりそった多様なサービスを長年提供してきました。「みらいほぷらっと」はセカンドライフ応援メディアとして、これからもライフステージの切り替わりにおいて有益な情報を発信していきます。

本文中の調査について:アンケート調査は、東京ガス都市生活研究所が行っています。


https://www.toshiken.com/
東京ガス都市生活研究所は、1986年7月に設立されました。
社会の変化や都市に暮らす生活者についての多面的な調査・分析をもとに、将来のライフスタイルやニーズを予測し、生活者のより良い暮らしのためのさまざまな提言を行っています。

参考資料:
※1 2018年 国立社会保障・人口問題研究所『日本の世帯数の将来推計(全国推計)』hprj2018_gaiyo_20180117.pdf (ipss.go.jp)
※2 厚生労働省『令和2(2020)年度 国民医療費の概況』kekka.pdf (mhlw.go.jp)

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