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還暦となる60歳が、「高齢者」と呼ばれる時代は、もはや過去のものです。「生まれた歴に還る」という言葉の通り、還暦は終わりではなく、新たなチャレンジのためのライフステージなのかもしれません。
シリーズ「フェーズ60の選択」は、インタビューを通じて、それぞれの方が「60代でどんな選択をしたのか」にスポットライトを当てます。是非、ご自身のセカンドライフでの「選択」に役立ててください。
今回は、「働く」をテーマとして、派遣会社である(株)高齢社に登録し一般廃棄物施設で設備運転管理として働き続けられているトミオカさんを紹介します。
一般廃棄物施設の仕事とは
インタビュアー:音も設備も大迫力の廃棄物処理施設にお伺いしていますが、こちらでのお仕事の内容を教えてください。
トミオカさん:廃棄物処理施設において一般の廃棄物の受け入れ作業の担当をやっています。不燃ごみと可燃ごみの仕分けや、時には粗大ごみも取り扱います。
インタビュアー:仕事の大変さはありますか?
トミオカさん:夏場は本当に暑く、冬場は寒い。暑さは得意な方だが、寒いのがつらい。あと終日、立ち作業なので足腰がつらくなる。
一般廃棄物施設の仕事についた経緯
インタビュアー:こちらでの仕事は希望したものでしたか?
トミオカさん:実はしていないです。業務内容を聞いても実感がわかなかったが、派遣登録している㈱高齢社の営業担当者の熱意に負けてしまった。正直、やり始めは立ち仕事で体が慣れていけるか不安はありました。
しかし、今では対お客さんとの接触は楽しいと感じてますね。簡単なやりとりですが、「ごくろうさまです」と言われるとやりがいはある。ここに来て初めて知ったが、一般廃棄物施設ではごみの持ち込みが意外に多い。
インタビュアー:職場での関係はいかがですか?
トミオカさん:所長は気配りしていただけるから本当に助かります。同僚は年代層が近い人も多いので、話も合います。
仕事と趣味の両立
インタビュアー:仕事はいつまで続けたいですか?
トミオカさん:体力気力がある限り続けたい。75歳くらいまでかな。色んな方々と接点を持てるし、仕事で気を張っているので、ボケ防止にもなる。気を張った分は趣味で発散する。
インタビュアー:趣味は何かお聞きしてもよろしいでしょうか。
トミオカさん:家庭菜園。始めて1年だが、その時期のものを作っている。食べるのも作業もどっちも好き。また、ボランティアで古代蓮の取り組みなどもやっている。
インタビュアー:古代蓮とは?
トミオカさん:今から約30年前に埼玉県行田市から古代蓮の種をもらい受けて、これを管理しながら、毎年6月から8月に開花した古代蓮を観光客に見ていただく取り組みにかかわっていて、1年半くらいやっている。
インタビュアー:植物を育てるということに関心がるのかと感じましたが、ずっとそういった趣味をお持ちですか?
トミオカさん:現役時代はあまり、趣味という趣味はなかった。家庭菜園などは前の職場で同年代の人に近所の畑を紹介してもらって趣味になったもの。
仕事で気を張っているのに対して、趣味は発散になる。趣味を持てるなら、絶対に現役時代から持った方がいい。
インタビューまとめ
一般廃棄物施設の業務内容はあまり知られていないことが多いと思いますが、その施設内は大型の設備や車両が迫力満点でダイナミックに動いていて、轟音が響き渡っています。そんな中で、トミオカさんは年齢を感じさせずに仕事をこなし、インタビューに答えてくださる柔らかな物腰からは、お客さまにも真摯に対応をされている姿が想像されました。
トミオカさんが派遣スタッフとして登録されている高齢社は、派遣の以下の記事でも紹介していますので、是非閲覧をしてみてください。そのほかの働かれている方のご紹介もしています。
インタビュー協力:高齢社