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不動産査定での高すぎる査定額には要注意!高い査定額が提示される理由と注意点を解説

2024.07.22

不動産を売却を検討し、査定を受けた際に、提示された査定額が思いのほか高く、驚いた経験のある方もいるのではないでしょうか。

実は、不動産査定で高すぎる価格が提示されるケースにはリスクがあり、鵜呑みにしてしまうと損をすることがあります。

この記事では、高額査定の背景とそのリスク、適切な査定額を見極めるための具体的な方法を解説します。不動産の売却を検討している方はぜひ参考にしてください。

不動産査定で高すぎる査定額が提示されることがある理由

不動産の査定額が予想以上に高いと、「そんなに高く売れるのか」と嬉しく思うかもしれません。しかし、売却の方法によっては、査定額どおりの価格で売れるとは限らない点に留意する必要があります

不動産売却には「買取」と「仲介」の二つの方法があります。査定した不動産会社が直接買い取る買取では査定額がそのまま売却価格になるため、査定と実売価格の差は生じません。

しかし、一般の購入希望者に販売する仲介の場合、査定額は不動産会社が想定する目安であり、実際の売却価格とは異なることが多いです。なかには、自社で契約を獲得するために、市場価格より高い査定額を提示する業者がいることも考えられます。

また、査定方法によっても査定額の精度が異なります。簡易査定やAI査定は過去のデータを基に行われるため、現地調査を行う訪問査定に比べて精度が劣ることがあり、その結果、査定額と実際の売却価格に差が出てしまうこともあります。高い査定額が必ずしも高い売却価格につながるわけではありません。

重要なのは、「簡易査定はあくまでも目安」と理解し、複数の不動産会社からの見積もりを比較検討することです。高い査定額に惑わされず、適正な売却価格を見極めることが成功への鍵となります。

仲介において高すぎる査定額に注意したほうがいい理由

不動産査定の査定額が高すぎる場合、その査定額を信じて売りに出すと以下のようなリスクがあります。

  • 早期に売れる機会を逃してしまう
  • 途中での値下げは売れにくくなる可能性がある

それぞれ見ていきましょう。

早期に売れる機会を逃してしまう

高すぎる査定額を、そのまま売出し価格として市場に出すと、売れ残るリスクが高まります。さらに、市場に長く出ている物件は「売れ残り」というネガティブなイメージがつくため、売却がいっそう難しくなります。結果的に適正価格を下回る価格での売却を余儀なくされる可能性もあるでしょう。

そのため、高すぎる査定額を真に受けることなく、はじめから適正価格で市場に出すことが、早期に売却を成立させるための重要な要素です。

途中での値下げは売れにくくなる可能性がある

高すぎる査定額を、そのまま売出し価格として、長期間売れ残ってしまった場合、買主を探すために値下げを行うこともあるでしょう。しかし、途中で値下げをしても「売れ残り」のイメージや、「何か問題があるから売れないのではないか」という疑念を払拭するのは簡単ではありません

また、一度値下げに踏み切ったことで、「もう少し待てばさらに値下げされるかもしれない」と考える購入者希望者もいるため、値下げ後も売却が進まないこともあるでしょう。結果的に値下げを繰り返すことになり、不本意な価格で売却する可能性もあるのです。

「不動産査定が高すぎる」と気づけるよう事前準備をしよう


高すぎる査定価格に惑わされないためには、事前に相場を理解しておくことが重要です。ここでは、相場を調べるための3つの方法を紹介します。

公的機関のサイトを活用する

不動産の相場感を自分で調べる際には、土地総合情報システム」や「レインズマーケットインフォメーション」のような公的機関が運営するサイトの情報を活用すると良いでしょう。これらのサイトは、不動産取引の実績データを基にした詳細な市場情報を提供しています。

土地総合情報システムは、国土交通省が提供する土地の価格情報や地域の特性を把握できるサービスです。レインズマーケットインフォメーションは、不動産流通機構が運営し、成約事例や市場動向を確認できるツールです。

これらのサイトを利用することで、売買を検討している物件の周辺の相場を把握し、適切な価格判断を行うための基礎知識を得ることが可能です。

似た物件の売り出し価格を確認してみる

不動産の相場を把握するためには、購入者向けの不動産検索サイトを利用し、自分の物件と似た条件の物件がどのような価格で売り出されているかを調べるのが効果的です。これにより、市場の現状を理解し、適正な価格設定の参考にできます。

複数の会社に査定を依頼する

適正な不動産価格を知るためには、一つの会社だけでなく複数の不動産会社に査定を依頼することが重要です。異なる会社からの査定結果を比較すると、相場に即した価格判断が可能になります。

訪問査定を依頼すると、より精度の高い査定額を得られ、相場感を把握しやすくなります。また、不動産査定は営業活動の一環として無料で行われるため、複数の会社に依頼しても費用の心配はありません。

高すぎる査定額には注意しよう

不動産査定では、市場価格よりも高い査定額が提示されることがあります。しかし、高すぎる査定額を鵜呑みにしてしまうと、結果的に損をするリスクがあるため、適正価格で売りに出すことが重要です。

適正な査定額を知るためには、公的機関のサイトや、似た物件の売り出し価格を参照したり、複数の不動産会社に査定を依頼したりすると良いでしょう。

査定の時点で正確な売却額が知りたい場合には、買取サービスの活用もおすすめです。東京ガスグループでもマンション買取サービスを行なっており、査定額がそのまま売却価格になるほか、売却成立までの期間も短くて済みます。

マンションの売却をお考えの方は、ぜひ東京ガスグループの買取サービスをチェックしてみてください。

松元 健太郎

執筆者

松元 健太郎
宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士/ライター

宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士・ファイナンシャルプランナー2級を保有。
不動産会社に勤務し、退職後、不動産ライターとして独立。
法人で不動産賃貸経営も行い、不動産の現場で得た経験・知識を活かし、ライターとして活動中。

ホームページ:https://xn--lsv228akxb.com/

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