家の査定はどこに頼む?どこに頼むかを決めるポイントも解説!

2024.08.05

不動産の査定を検討するうえで、家の査定はどこに頼めばいいのか、迷ってしまうものです。

依頼先としては、不動産会社のほか、不動産鑑定士や一括査定サイトなどが挙げられます。それぞれの特徴をおさえて自分の目的にあったところに依頼できると良いでしょう。

ここでは、査定を頼む際の依頼先や、どこに頼むかを決める際のポイントを紹介していきます。

家の査定はどこに頼むことができる?

家の査定を依頼する際の選択肢としては、以下の3つが挙げられます。

  • 不動産会社
  • 不動産鑑定士
  • 不動産一括査定サイト

それぞれ解説します。

不動産会社

不動産会社は、家の査定の依頼先として選ばれることが多い選択肢です。不動産会社は、大手企業から特定の地域や不動産タイプに特化した小規模な会社まで、選択肢は多岐にわたります。

査定方法には、簡易査定(机上査定)や訪問査定などがあり、顧客は自分の状況やニーズに合わせて最適な方法を選べます。多くの不動産会社では、査定は営業活動の一環として無料で行われることが一般的です

なお、不動産会社で訪問査定を受けたあとは、そのまま売却を依頼することもできます。不動産の売却には、「買取」と「仲介」の2つの方法があり、それぞれの特徴は下表のとおりです。

不動産会社の業態 特徴
買取 ・不動産会社が買主
・不動産の査定額がそのまま売却額になる
仲介 ・売主と買主の間に入って、契約までの交渉を仲介する
・不動産の査定額はあくまでも目安
(最終的には売主と買主が決める)

不動産鑑定士

不動産鑑定士は国家資格をもつ専門家で、不動産の価値を正確に評価する「不動産鑑定」を行います。不動産鑑定の結果は、不動産会社の査定と異なり、法的な効力をもつ公的な評価として認められています

たとえば、遺産分割協議などで不動産の価値が争点となる場合、不動産鑑定の結果が書かれた「鑑定評価書」は、裁判所に提出可能な重要な資料となります。

不動産鑑定士への依頼は有料で、費用は不動産の種類や価値によって異なりますが、一般的には20万円前後が目安です。また、鑑定書の作成には通常2週間程度かかり、詳細な調査が必要な場合は1か月以上を要することもあります。

そのため、相続などで不動産の価値が問題となる場合は、早めに鑑定士へ相談したほうが良いでしょう。不動産鑑定士による評価は、専門性と法的な信頼性から、意思決定において大きな役割を果たします。

不動産一括査定サイト

不動産一括査定サイトは、物件情報と個人情報を入力することで、複数の不動産会社に同時に査定依頼ができるサービスです。手軽な方法で、異なる会社の査定額を比較できるため、売却プランを立てるうえで役立ちます。

【目的別】家の査定をどこに頼むか決める方法

家の査定をどこに依頼するかは、査定の目的や状況に応じて決めましょう。以下では、目的に合った依頼先を決めるためのポイントを解説します。

売却前提で査定をしたい場合

売却を前提とした家の査定では、不動産会社への依頼が適切です。前述のとおり査定は無料で受けることができます。査定方法には、現地調査を伴う訪問査定、物件の概要に基づく簡易査定、過去の成約データを活用したAI査定などがあります。

実際に売却を依頼する場合は訪問査定が必須となるため、売却の意思が固いのであれば訪問査定を依頼するといいでしょう。「物件のおおよその価値を知りたい」「査定結果を見た上で売却するかどうか決めたい」といった場合には、簡易査定やAI査定の利用もおすすめです。

複数の不動産会社にまとめて依頼・比較したいとき

複数の不動産会社に査定を依頼し、比較したい場合は、不動産一括査定サイトの利用が効果的です。一括査定のサービスは、インターネット上で24時間いつでも利用可能で、手間や時間をかけることなく、複数の不動産会社に一度に査定依頼できます。さまざまな特徴をもつ不動産会社が提携しているため、自分の目的や希望に合った会社を見つけるヒントになるでしょう。

不動産の適正な価値を知りたい・公的なデータが必要な場合

適正な価格を知りたい場合は、一括査定サイトは注意が必要です。複数の査定提示企業の中から選ばれるため、高い査定価格を提示する不動産会社が紛れ込む可能性があるためです。適正な価格を知りたいのであれば、市場価格を把握するなど、しっかりと見極める必要があります。

また、相続における遺産分割や融資の担保評価など、不動産の適正な価値が必要な場合、不動産鑑定士への依頼が最適です。不動産鑑定士は、信頼性の高い「鑑定評価書」を作成し、公的なデータとしての価値を提供します。

不動産鑑定士のサービスは有料ですが、専門家の目線での評価でアドバイスをもらうこともで、売却時の価格設定を含めた売却戦略の立案に役立ちます。とくに、複雑な相続問題や大きな金額が関わる不動産取引においては、不動産鑑定士の評価は不可欠です。

家の査定をどこに頼むかを決めるときのポイント


不動産会社に家の査定を依頼する際、チェックするべきポイントとして以下の3点を紹介します。

  • 気になる不動産会社の特徴
  • 不動産を販売する際の広告手法
  • 査定時の担当者の対応

これらのポイントを抑えて、信頼できる不動産会社を選定しましょう。

気になる不動産会社の特徴

依頼後のミスマッチを防ぐため、不動産会社の特徴や傾向は事前に把握しておきましょう。
特に確認したい特徴としては次の3点です。

  • 仲介・買取の業務形態
  • 販売実績が豊富か
  • 行政処分などのネガティブ情報

仲介・買取の業務形態

不動産の売却方法には、不動産会社が買主を探す「仲介」と、不動産会社が買主になる「買取」の2つがあります

仲介は、売却の成立まで時間と手間がかかるものの、売却額は大きくなる傾向にあるので、時間に余裕があり、できるだけ高値での売却を目指す場合に適しています。

一方、買取は、売却期限がある場合や、迅速な売却を望む場合に適した選択肢です。ます。

不動産会社が、どちらの方法を取り扱っているか確認しておきましょう。また、売却中に仲介と買取の方針を変更するのも可能なので、状況に応じて担当者と相談してください。

販売実績が豊富か

不動産会社を選ぶ際、直近の販売実績を確認しましょう。とくに、売却予定の物件と同じエリアでの実績があるかどうかを見ることで、エリアにおける需要や市場の動向を把握できます。

そのエリアでの実績が豊富な不動産会社は、その地域の市場を深く理解しており、有利に売却を進められる可能性が高いです。

行政処分などのネガティブ情報

不動産会社を選ぶ際には、依頼する会社の信頼性を確認しましょう。国土交通省の「ネガティブ情報等検索システム」を使えば、検討中の不動産会社が過去に行政処分を受けているかどうかを確認できます

行政処分の有無は、依頼する会社の信頼性を判断する一つの指標となります。行政処分を受けた会社が必ずしも悪質業者であるとは限りませんが、事前にチェックしておくことで、より安心して不動産会社を選ぶことができます。

不動産を販売する際の広告手法

仲介での売却を検討している場合、不動産会社の広告手法を確認しましょう。
不動産会社は、インターネット広告、地域のチラシ広告、既存顧客への紹介など、さまざまな方法で物件を宣伝します。

とくに注目すべきはインターネット広告です。近年は多くの人がオンラインで物件を探しているため、不動産ポータルサイトへの掲載や、写真・動画を活用した広告は、買主の目にとまる機会を増やすために効果的です。

家の査定を依頼する際には、不動産会社がどのような広告戦略を取っているかを事前に確認し、買主を引きつける可能性を高めましょう。

査定時の担当者の対応

不動産査定時の担当者の対応は、不動産会社選びの重要な判断基準の一つです。たとえば仲介を行う場合、担当者の売主への態度は購入希望者への態度と捉えることができます。質問に対する回答や対応、連絡などのやりとりがスムーズかなど、細かな対応もチェックしましょう。

また、担当者による査定額の根拠を明確に説明する能力も重要です。訪問査定の際には、周辺環境や設備の状態に関する具体的に説明してくれるかもチェックすべきポイントです。

目的を踏まえて家の査定を依頼しよう

家の査定を依頼する際の選択肢と、それぞれの目的に応じた最適な依頼先の選び方を詳しく解説しました。また、不動産会社の選定において重要なポイントも紹介しました。

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家の査定を検討している方は、ぜひ東京ガスグループのサービスをご利用ください。詳細は以下のリンクからご確認いただけます。

松元 健太郎

執筆者

松元 健太郎
宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士/ライター

宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士・ファイナンシャルプランナー2級を保有。
不動産会社に勤務し、退職後、不動産ライターとして独立。
法人で不動産賃貸経営も行い、不動産の現場で得た経験・知識を活かし、ライターとして活動中。

ホームページ:https://xn--lsv228akxb.com/

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