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還暦となる60歳が、「高齢者」と呼ばれる時代は、もはや過去のものです。「生まれた歴に還る」という言葉の通り、還暦は終わりではなく、新たなチャレンジのためのライフステージなのかもしれません。
シリーズ「フェーズ60の選択」は、インタビューを通じて、それぞれの方が「60代でどんな選択をしたのか」にスポットライトを当てます。是非、ご自身のセカンドライフでの「選択」に役立ててください。
今回は、「働く」をテーマとして、派遣会社である(株)高齢社に登録し事務、そしてマナー講師として働き続けられているハマベさんを紹介します。
業務のやりがいは?
インタビュアー:早速ですが、現在の業務内容を教えて下さい
ハマベさん:高齢社という派遣会社に登録し、派遣先で事務として働いています。この仕事に就く前は経験のない仕事でしたが、派遣先の方々に支えてもらい、パソコンの中でできることが広がりました。
インタビュアー:ご自身にとっての仕事とはどんな位置づけですか?
ハマベさん: 仕事をやっていない自分が思い浮かばないのです。20代からずっと仕事を続けてきましたが、どんなことがあっても乗り越えた時が楽しいですし、知り合った色々な方々からたくさんの学びがあると考えればどんな環境でも幸せを感じます。毎日が休日だと生活に緩急がなく、働いているからこそ、休みが楽しいのです。私は生涯現役で働き続けたいと思っています。
今働いている派遣企業、高齢社との出会いは?
インタビュアー:そんなハマベさんは登録されている派遣会社 高齢社と運命的な出会いがあったと伺いました。
ハマベさん:出会いは高齢社が取り上げられていたテレビ番組です。その時から、なぜか「高齢社」という言葉が自分の中で残っていました。
正直、定年延長まで働いていたときには、そんなに深く考えず、ずっと続けられる気がしていました。その時は、「何かの仕事はあるだろう」と考えておりました。
いざ、どうしようとなった時に「高齢社」を思い出しました。直感に従って、他を調べずに電話してしまいました。
インタビュアー:直感を信じた結果はいかがでしたか?
ハマベさん:新しい人間関係に出会えました。いままでにない経験ができ、ありがたいことだと思っております。
ライフワークについて
(写真:スタッフ向けマナー講座)
インタビュアー:高齢社においては、派遣スタッフ向けのマナー講師も担われているとか。どういった経緯で、なぜやられているかお聞きしてもよろしいでしょうか。
ハマベさん:マナー講師には自分から立候補しました。
マナーについては20代から学んでいて、50代の時に国際礼法であるエチケットプロトコールの資格を取得しました。自分のライフワークだと思いずっと続けてきたのですが、マナーの基本である敬意や感謝の精神を伝え、そのうえでビジネスマナーを学んでもらえば、皆様のこれまで培ってきた豊富な経験を、もっと職場で伝えていけるのではないかと思いました。
インタビュアー:すごいバイタリティですね。どこからそんな情熱が生まれるのでしょうか
ハマベさん:「人にはそれぞれいいところがあるのに、それを生かしていないのは、惜しい、もったいない」という思いです。マナーの教えに「人には必ず長所がある」という考え方があります。マナーを学ぶことによって、受講される方のセカンドライフが充実したものとなるよう、心から願っております。
インタビュアー:そんなハマベさんの次のチャレンジは何なのでしょうか
ハマベさん:社会に貢献できる範囲を拡大したいと思っています。シニアの雇用は「幅が少ない」という課題があります。これからの時代はシニアが年齢で判断されるのではなく、おひとりおひとりの個性を大切にし、ご自分の希望にそった人生の選択をできることが大切だと考えます。そのために、もっと社会に働きかけていきたいと思っています。
後輩に伝えたいこと
インタビュアー:「年を重ねたうえで働く」ことを検討している50-60代の『若手』に対して伝えたいことはありますか?
ハマベさん:「高齢者にも『未来』がある」ということを伝えたいです。年だからとあきらめる必要はありませんし、「年齢相応」を考えるのは可能性を奪ってしまいます。今を大切に生きること。それが、ご自身の未来につながるのだと思います。
インタビューまとめ
相槌のひとつひとつ、言葉遣いのひとつひとつからも品を感じさせるハマベさんは、ふとした日常を雑に過ごしてしまっている現役世代としては背筋が伸びるような、強い情熱を持たれた方でした。
ハマベさんが派遣スタッフとして登録されている高齢社は、派遣の以下の記事でも紹介していますので、是非閲覧をしてみてください。そのほかの働かれている方のご紹介もしています。
インタビュー協力:高齢社