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家庭用蓄電池には、災害時の停電対策や、太陽光発電システムとの併用による電気代削減など、さまざまなメリットがあります。
しかし、導入を検討している人のなかには、「蓄電池にはメンテナンスが必要?」「メンテナンスに手間がかかる?」といった疑問を抱いている人も少なくないでしょう。
ここでは、家庭用蓄電池のメンテナンスについて、必要なケースや依頼先、費用などについて解説します。ぜひ参考にしてください。
家庭用蓄電池は自分で対応できる範囲でOK
家庭用蓄電池として設置されることの多い10kW未満のリチウムイオン蓄電池には、法定点検は義務付けられていません。
普段のお手入れとして、フィルターや通風口にたまったほこりやごみを取り除くだけで十分です。一部の機種では、コントローラーなどがフィルター清掃のタイミングを通知してくれるため、その案内に従って掃除を行いましょう。
ただし、鉛蓄電池など一部の機器には点検が義務付けられています。詳しくはメーカーに確認してください。
蓄電池のメンテナンスを依頼するケース
上記のような家庭用蓄電池のメンテナンスは、基本的には自分で対応できる範囲で問題ありません。ただし、以下のようなケースでは、業者にメンテナンスを依頼する必要があります。
- エラーのお知らせが表示されたとき
- トラブル防止を目的として
それぞれのケースについて、詳しく見ていきましょう。
エラーのお知らせが表示されたとき
蓄電池の表示パネルなどに、エラーメッセージや点検を勧めるメッセージが表示されたときは、不具合が起こっている可能性があります。その場合は、業者のメンテナンスを受けたほうが良いでしょう。
蓄電池のトラブルで多いのは、蓄電池の動作停止や蓄電容量の低下です。動作停止の原因はさまざまですが、完全に故障してしまった場合は交換が必要になるため、エラーメッセージを確認したら早めにメンテナンスを依頼したほうが良いでしょう。
また、蓄電容量の低下の主な原因は経年劣化です。多くのメーカーは、蓄電容量に対して「保証期間内に60%を下回ったら無料で修理」などの保証を設けています。そのため、保証期間内であれば無償で修理や交換が可能です。
エラーメッセージが表示されたら、まずは保証内容を確認してみてください。
トラブル防止を目的として
蓄電池のメンテナンスは必須ではありません。とはいえ、トラブルを未然に防ぐには定期的なメンテナンスを受けることが大切です。
定期的なメンテナンスにより問題を早期発見できれば、大きなトラブルになるリスクを抑えられます。
万が一故障した際の修理や交換にかかる余計な費用も避けられ、安心して長期にわたって使用し続けることができるでしょう。
蓄電池のメンテナンスを依頼する際の相談先・費用
続いて、蓄電池のメンテナンスの依頼先や、費用についても紹介していきます。
相談先
蓄電池のメンテナンスを依頼する際は、基本的に蓄電池の設置を依頼した業者や機器のメーカーに相談しましょう。メーカー保証やアフターサポートを利用できる場合があるので、取扱説明書や契約書などを事前に確認してから連絡するとスムーズです。
また、設置業者やメーカーのホームページにも、メンテナンス依頼時の連絡先などが記載されているので、あわせて確認してください。
費用
蓄電池のメンテナンスにかかる費用は、保証内容やアフターサポートの有無によって異なります。保証期間内であれば、無償で対応してもらえる場合が多いです。
蓄電池の寿命は10〜15年程度と言われており、多くのメーカーでは10〜15年の保証期間を付けています。寿命を迎えて交換が必要になったときは、蓄電池の設置費用の相場を目安にしてください。
メンテナンスで蓄電池は安全に・性能を維持して使用できる
一般的な家庭用蓄電池のメンテナンスは、法的には義務付けられておらず、自分でできる範囲で行えば問題ありません。基本的にはフィルターや通風口に蓄積したほこりやごみを自分で取り除けば十分です。
しかし、エラーメッセージなどが表示された場合はメンテナンスを業者に依頼しましょう。また、トラブルを未然に防ぐ目的で、定期的なメンテナンスを依頼するケースもあります。
蓄電池のメンテナンスを依頼する際は、蓄電池を設置した業者か、機器のメーカーに相談するのが良いでしょう。メンテナンス費用は保証内容やアフターサポートの有無で変わりますが、保証期間内であれば無償で対応してくれるケースが多いです。
そのため、蓄電池の導入にあたっては、蓄電池の機種に加えて、メーカー保証の内容など、メンテナンスについても意識してみると良いでしょう。東京ガスでは、蓄電池導入に際してさまざまなご相談を受け付けているので、ぜひお気軽にお問い合わせください。